ベッキーさん不倫騒動

 ベッキーさん、事実上活動休止になるんでしょうか。いやはや、最初の文春の記事から1ヵ月も経たないのに大変なことです。
 原因は不倫ということですが、不倫というのは、大辞林では「男女の関係が人の道にはずれること」とされています。法律上は不倫という言葉はなく、裁判上の離婚の原因となる事由で「不貞行為」というのがそれにあたります。これは婚姻関係にある者の行為なので、報道が事実なら、相手とされる川谷氏の行為が該当します。ただ、男女の関係には、友人から夫婦までさまざまな濃淡があるので、通常は情を通じることが要件とされます。情を通じるというのは、性交渉を持つということです。
 つまり、ベッキーさんの行為は、報道が事実でも、不貞行為にはなりません。しかし、法律上保護されている婚姻関係を侵害して、相手方の配偶者に精神的苦痛を与えたということで民事上の損害賠償の問題にはなりえます。
 戦前は、既婚の女性が不貞行為を行った場合のみ刑事処罰されていましたが、現在の刑法では、不貞行為者もその相手方も処罰されません。刑事処罰を要するほどの反社会的行為とはみなされていないということです。
 ペナルティは、行為の軽重を反映すべきことからすれば、今回の結果は、いささかバランスを失するように思います。また、基本的には個人のプライバーの範囲に属する問題で、これだけの社会的資源を利用して報道するほどの社会的価値のある事実かは甚だ疑問です。
 まあ、芸能界というビジネスの世界における持ちつ持たれつの関係で、双方に暗黙でも合意があるのなら、とやかく言う問題ではないのかもしれませんが。
(H28.1.31)【弁護士 森川】

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