大渕弁護士の業務停止処分

 大渕弁護士が、東京弁護士会から法テラスの関係の問題で1ヵ月間の業務停止処分を受けました。業務停止というのは、弁護士に対する処分としては大変重い処分です。継続的契約である顧問契約等も一旦はすべて解除しなければなりませんので、業務への影響は大きいのです。ですから、橋本前知事が重すぎる発言をしたのも理解できないではありません。
 今回の原因は、大渕弁護士が法テラス制度をよく理解していなかったということのようですが、法律の専門家として仕事をしている以上、弁明として成立しているとは思えません。もっとも、ご本人も弁明しているわけではないようで、聞かれるから原因を説明しただけのことでしょう。
 一般に依頼者との金銭トラブルは、依頼者との関係で示談できれば、処分の重さに影響がないわけではありません。しかし、示談できたらからもういいというわけにはいかず、諸事情を勘案して弁護士としての品位を害する行動であったかどうかが処分の理由になります。今回は、経済的に厳しい人達をフォローする制度の運用に障害を与えた結果になったことが処分の理由になったのでしょうか。
 この件でもう一点気になったのは、事件処理を受けながら同時に顧問契約も締結していることです。顧問契約はいわば法律相談の前払いのようなもので、事件処理とは直接関係はないと思うのですが、必要があったのでしょうか。ただ、報酬基準については各弁護士の完全な自由に任されているので、それが法律的な問題になるわけではありません。(H28.8.3)【弁護士 森川】

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