軽井沢のバス事故と競争原理

長野の軽井沢でスキーバスが転落し、14名の命が失われました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
 直接の事故原因は運転ミスということなのでしょうが、運行管理体制が問題視されています。マスコミの断片的な情報だけで判断することはできませんが、運行会社の責任が問題になる可能性は高いと思います。というのは、これが価格競争の中で起こった事故だからです。
 競争は善という考え方は、あたかも信仰のように言われます。私もマンション管理の事件の際に、「安くていいものがいいでしょう。」と言われたことがあります。でも、本当でしょうか?善である競争を実現するため、コストダウンも善であるとされます。しかし、考えてみると、コストダウンとは手間を省略し、部品の品質を落とすというマイナスの方向で機能するものです。それは誰にとっていいことなんでしょうか?中国や韓国ではビルが倒壊するような建築工事が散見されますが、究極のコストダウンといえなくもありません。それはいいものではないと反論されるのでしょうが、それではどこからが良いコストダウンかということになります。競争が善という命題にも限界があるのです。消費者としての我々は、支払う代金が、商品やサービスの向こうにある人達の仕事に対する評価であることに留意する必要があるのではないでしょうか。
(H28.1.17)【弁護士 森川】

弁護士ブログランキングに参加しています。
よろしければクリックをお願いします。
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村

"軽井沢のバス事故と競争原理" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。