小池都知事誕生

都知事選の結果、小池都知事が誕生しました。圧勝といっていいようです。
街頭インタビューを聞くと、集まった聴衆が大汗をかいているのに、候補者は日傘を用意しているのはおかしいとか、演説が少ないとかという批判があって、失礼ながら意外と真剣に選挙を考えている選挙民も多いと感じました。単なる人気投票というわけでもないようです。
 と思っていたら、増田候補の敗因としてあげられていたポイントに、石原元知事が小池候補を厚化粧と言ったとか、そのときの増田氏の反応が悪く女性票を失ったとか指摘されていました。厚化粧かどうかは知事の資質に関係があるとは思えないし、その意味で女性かどうかも関係はありません。一千万(?)東京都民間の利益調整ができる資質があるかどうかが問題なはずです。いい加減に、初の女性知事が誕生などととりあげるのはやめて欲しいと思います。そんなことより、応援演説者が、増田候補の名を間違えていたことの方が重大でしょう。間違えるくらいなら、増田の氏の方だけ連呼すればいいのにと思います。選挙のプロである政党の応援とは思えません。
 後出し有利といわれる都知事選で、究極の後出しをした鳥越候補は、文春砲にあえなく沈んでしまいました。スキャンダルをぶつけられたのが問題というより、正面から反論しなかった対応が問題でしょう。キャスター時代には、説明義務があるなどと他人を攻撃していたのではないでしょうか。乱暴な批判は、しばしば批判者が無責任であるからできる面があり、こういう人は責任のある地位につくととたんに主張がかわります。
 この意味では、小池知事の、鳥越候補に対する体力発言が気になります。これは、鳥越候補の体力を心配して知事の職務に耐えうるか不安だというような発言でしたが、これに鳥越候補が強く反発したものです。都知事は激務なはずで、体力の問題は当然争点になっていいと思いますし、過去にも候補者の年齢が問題になったりもしました。批判に対抗するべく当時の候補者が真向法という体操をやってみせていた記憶があります。私が気になるのは、体力の問題を指摘するのはいいけれども、「言っていない」と事実と異なる発言をするのはどうかということです。TVの討論で、鳥越候補の反論に小池知事は、「言っていない」と明確に否定しましたが、その後流れた放送でははっきりと言っていたので、この発言が事実と異なることは明確です。大事な問題に事実と異なる発言をするかどうかは知事として重大な資質の問題だと思います。
 何はともあれ、都民は三度同じタイプの知事を選びました。今度は任期をまっとうできればいいのですが。
(H28.8.2)【弁護士 森川】

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